グィ・ティ・フエさん(27歳)

 

Q.いつ日本に来ましたか?

AEPA(経済連携協定)の介護福祉士の候補生派遣のプログラムの一期生に合格して、20146月に来日しました。1年間ベトナムで日本語を勉強し、日本語能力検定のN3レベルに合格してから日本に来ました。

 

Q.日本に来る前は何をしていましたか?

Aベトナム北部のハイズオン省の4年制看護大学を卒業しました。ベトナムの看護師の資格を持っています。いつか海外で働いてみたいと思っていたところ、友人からこのEPAのプログラムに誘われました。EPAには看護師のプログラムもありますが、応募要件のベトナムでの2年間の実務経験がなかったため、今回は介護士で応募しました。

 

Q.「介護士」についてどんなイメージでしたか?

Aベトナムにはまだ「介護士」の資格はありません。仕事内容も医師や看護師さんのお手伝いのような役割のため、ベトナムにいるときは介護の仕事には興味はありませんでした。ただ日本に来て介護士のイメージは大きく変わりました。日本の介護士の仕事には専門的な技術と知識が必要です。大切な仕事だと思うようになりました。

 

Q.仕事で大変なことは?

A.高齢の利用者さんの体調が急変する時です。すぐに他の職員さんに報告し、連携しながら対応しています。職員数が少ない時には、いつも緊張して業務にあたっています。また、仕事のあとに職員間の引き継ぎのための「申し送り」を残しますが、これを日本語で書くのが難しく、長い時で1時間くらい掛かってしまいます。

 

Q.仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

A.利用者さんの笑顔を見るときです。働き始めた当初、利用者さんの洗濯物を配っていたときに「触るな」と言われて、すこしショックを受けたことがありました。施設で働き始めたばかりで、利用者さんもまだ私のことを知らなかったからだと思います。今は多くの利用者さんが「フエさん」と、声を掛けてくれます。

 

Q.日本での暮らしはどうですか?

A.日本の生活には慣れました。日本人は仕事の時は厳しいですが、それ以外はやさしく接してくれるので、暮らしやすいです。普段は自転車で職場に通い、シフトに従って働き、自宅に戻って自炊しています。家賃は会社が半分負担してくれています。ベトナムに比べて給与も高いため、家族に送金しています。

 

Q.今、介護福祉士の国家試験の勉強をしていますね?

A.はい。月3回、週末に東京の専門学校にいって試験対策の勉強をしています。社会福祉制度などはカタカナの専門用語が多く、難しいです。このほか、skype(スカイプ)を使って日本語の勉強もしています。日本で働いて3年が経ち、介護の仕事への関心が高まったので、ぜひ資格を取得したいです。

 

Q.今年11月から「外国人技能実習生制度」の拡充により、介護現場への実習生受け入れが始まります。ベトナムからも多くの技能実習生が来日し、日本の介護施設で働くことが予想されます。こうした実習生にどのような言葉を掛けたいですか?

A.この仕事は大変ですが、意味があります。心からやれば大丈夫です。ぜひ一生懸命、世話をしてあげてください。