当社のベトナム人社員様向けのビジネス日本語研修で、IT企業のベトナム人社員様向けに、ビジネスの場面で必要とされる日本語のコミュニケーション能力を測定する「ビジネス日本語能力テスト(BJT)」の模擬試験を実施しました。休日にも関わらず、皆さん集中して2時間の模擬試験に取り組んでいます。

国内外で日本語を学ぶ外国人が日本語能力を測る試験というと「日本語能力試験(JLPT)」が有名ですが、日本で働くベトナム人ビジネスマンの間ではBJTも普及しています。BJTは、会社での電話応対や会議、商談、ビジネスメールや契約書、資料などを題材にした問題を扱っており、英語でいうTOEICに近いテスト内容になっています。結果も0〜800点のスコアで評価します。    

求人では「JLPTで2級以上」のようにJLPTを基準にすることが大半ですが、最近は外国人社員を雇用する企業ではBLTの受験を奨励するケースも多くあります。弊社のクライアント先の企業でも社員様が600点以上を獲得するとボーナスを支給する仕組みを作り、日本語能力の底上げを図っています。中上級向けのクラスでは、普段の研修でも、「提案する」「意見を言う」「譲歩する」など会議や接客中に起こりうるシチュエーションを想定した会話の練習、企画書や資料の読み込みといったビジネスに関する日本語を中心に指導しています。指導者側の講師も日頃の学習の成果がどれだけテストの点数につながるか、緊張する瞬間です。